2010年11月19日金曜日

「楽器を送ろう」の報告会

オンザロードが改修したフリーの音楽学校
「ミュージック&カルチュラルセンター」

そこに世界一周クルーズをしているピースボートが、
国内で楽器を集め、さらに現地まで運んでくれました。

さて、そのピースボートがジャマイカに寄港したのが9月。
楽器を音楽学校の子どもたちに手渡すという
ジャマイカツアーに参加した方々が、
先日11月17日(水)に、高田馬場で報告会を行うという話を聞いて、
さっそく行ってきました。

その中の女の子2人が報告です。
ちなみに2人の後ろにあるTシャツ、
右側はオンザロード理事の髙橋歩のサイン入りでした。


















以下、報告より。

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キングストンに入ると、治安の悪さを感じた。
犯罪率は、日本の90倍だという。
道がガタガタだし、ゴミもたくさん落ちている。
ダウンダウンは、運転手も怖がっていて、
車が停車している時は、強盗に襲われる可能性があるため
カメラを出して撮影することは厳禁だった。

音楽学校に着いて、教室に入ると、
私たちに見向きもしないで、
一生懸命練習している子どもたちが印象的だった。










楽器を手渡す贈呈式をすると、みんなとても喜んでくれた。
歓迎式では、現地の人の演奏してくれて日本人も一緒にダンスを踊った。








また、音楽学校に通っている子どもたちの親が
「アイタルフード」という、ラスタを信仰している
ラスタファリアンの自然食をご馳走してくれた。
おいしかった。

学校の隅でタバコを吸っていると、
現地の人が小さい包みのガンジャをくれた。
ガンジャは、マリファナ。日本では大麻という。
私たちが楽器を持って行ったことに対して、
他にあげれるものもないので、感謝の意味を込めてくれたらしい。
これはカルチャーショックだった。
そのあと、いろんなところで栽培されているのを見て、
ジャマイカではタバコのように一般的なものだと思った。

子どもたちの将来は、音楽家になれるかと言ったらまだ分からないけど、
そうなれる環境作りに協力していきたい。









ボブ・マーリー博物館では、ボブ・マーリーのお孫さんに会った。
銅像の手前が彼女。

20時にもなると、外を歩いている人は誰もいなかった。
バスに乗り込む時も、参加者はひとかたまりになって急いで乗車した。
信号待ちで、ナイフを持った人に止められることがあったが、
現地の運転手さんのお陰でことなきを得た。

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また、参加した方の感想として

「支援物資が、現地に届いているか疑問があったので参加した。
ちゃんと届いているし、喜んでくれて、歓迎されたのが嬉しかった。」

「日本での梱包から参加した。子どもたちに楽器を渡した時に、
この楽器が彼らの希望そのものなんだと実感できた。」

「ラスタマンの交流を経て、今後も自分ができることをしていきたい。
改めてキングストンを訪れたい。」

「日本は恵まれているなぁと思った。感じたものがいっぱいあった。」


危険なこともあったということで聞いていてヒヤヒヤしましたが、
参加者の感想を聞いていると、ツアーはとても楽しかったようです。
さらに、文化の違い、ラスタやボブ・マーリーに関しても、
深く感じることがあったみたいです。

オンザロードとしても、
犯罪の多さや、貧困など、ジャマイカはまだ問題が山積みだけど、
子どもたちの支援を継続できるように、改めて頑張ろうと思いました。


2010年11月11日木曜日

「ジャマイカに楽器を届けようプロジェクト」報告

ジャマイカ・キングストンにあるミュージック&カルチュラルセンター。
昨年できたばかりの、その小さなフリーの音楽学校はまだ楽器が少ないため、
まずは基本のキーボードクラスのみが行われていました。

そこで!!
2010年4月から「ジャマイカに楽器を送ろう!プロジェクト」を開始。
7月までの約3ヶ月半、日本中で楽器を募集したところたくさんの提供をいただきました。

まずは、集まった楽器の紹介

エレキギター    3
エレキギタースタンド1
クラシックギター  2
アコースティックギター 10
アンプ       2
ベース       6
キーボード     14
ドラム       3
バスドラム     1
フロアタム     1
フロアドラム    1
スタンド一式    1
シンバル      3
シンバルスタンド  1
ピアニカ      26
フルート      1
トランペット    1
ミキサー      1
縦笛        23
横笛        1
オカリナ      1
ハーモニカ     5
タンバリン     5
カスタネット    5
木琴        1

思ってもみない程の提供にびっくりです。
本当にたくさんの楽器をありがとうございました。

さて、その楽器たちを運んでくれるのが、
世界一周の船旅を施行している「ピースボート」
その第70回地球一周の船旅に同乗させていただきました。

しかも、今回は乗船している方々がツアーを組んで学校まで運んでくれて、
子どもたちに手渡してくれました。

9月22日15:50
ツアー参加者28名が学校へ訪問。
授業の見学と、交流会を行ったそうです。

子どもたち、先生方もたくさんの楽器を大変喜んでくれて
打楽器のライブや、ダンスを披露してくれたようです。
























本来、ジャマイカの子どもにとって購入するには高くて手が出ない楽器たち。
手にして喜んでいる子どもたちの様子を見ていると、
こちらまで嬉しくなります。

日本で眠っている楽器が、またこうして息を吹き返し、
子どもたちの夢に繋がっていくということが素敵な連鎖を生んでいきます。

来週、ピースボートで報告会があるそうなので、
参加者の方に感想を聞いてきたいと思っています。